何てことはない平日に、まさか非日常に迷い込むことなんて、誰が想像出来ただろう――。

 本日の収録は、某テレビ局での収録だった。無事に収録が終わり、いつもなら、紡がIDOLiSH7の
メンバーを送迎するところだったが、その日は少し雑務で、テレビ局に残ることになった。
 その雑務も無事に終えて、紡がテレビ局を出ようとした時に、廊下でばったりとRe:valeの二人に
出会った。
「あれ~、マネ子ちゃん、今日は一人~?」
 百が気さくに話し掛けて来る。
「はい、ちょっと雑務がありまして、皆さんには先に帰って頂いたんです。」
「へぇ、じゃあちょどいい。ちょっと、僕たちの楽屋に来てよ。」
 さり気なく、千が紡の肩に手を回し、楽屋へと促そうとする。
「で……でも、お二人はこれからお仕事なのではありませんか!?」
 さすがに、芸能界の大御所・Re:valeであり、先輩である二人の楽屋にお邪魔するなんて、いくら何でも
恐れ多い。遠慮がちな紡に百が背中を押す。
「そうなんだけどさ、あんまりにも早く着いちゃって、退屈しているんだよね。今回、モモちゃんたち、
 ゲストだから、特に司会進行、ってわけじゃないし。」

「軽い打ち合わせも済んでいるから、どうやって時間を潰そうかと思ってね。」
 千が軽くウィンクをする。
「だから、マネ子ちゃん、よかったら、僕たちの遊び相手になってよ。あ、最近のIDOLiSH7の子たちの
 近況も聞かせてよ!面白い話があったら、教えてほしいなぁ~!」

 百もニコニコしながら、紡を楽屋に誘う。
「わ、分かりました……!私では役不足かもしれませんが、精一杯、お二人のお役に立てるよう、尽力
 致します!」

「マネ子ちゃん、今から関ケ原で合戦に行きそうな気配だね。」
「ユキ!せっかくなんだから、早く行こう!」

 どうして、こんなことになってしまったんだろう……?

 控室「Re:vale 様」――そう表示がされた扉を開ける。
 二人に促されるまま、紡はRe:valeの楽屋に入った……はず、だった。
「あれ、ユキ?なんか、俺たちの楽屋だったはずなのに、何か雰囲気さっきと違うことない?」
 百が異変に気付いて、部屋をキョロキョロ見回す。
「へぇ……僕たちがいない間に、リラックス出来るように、こんなに大きなダブルベッドまで用意して
 くれるなんて、大手テレビ局はやることが違うね。」

 部屋の真ん中に置かれた大きなベッドに、千は腰を掛けて、ふかふかとした肌触りを楽しんでいる。
「ねぇ、でも、ユキ、さっきまであった、楽屋の大きな鏡までなくなっちゃっているけど、いくら
 何でも、こんな短時間に改装なんて出来る!?」

「……部屋、お間違いになったのでは……!?」
 紡が改めて、外に出て確認をしようとした時に、ガチャリと音がした。
「え!?」
 紡は慌てて、扉に駆け寄り、ドアノブをガタガタと動かしてみたが、鍵が掛かってしまっており、扉は
ぴくりとも動かなくなった。
「……――。」
 しんと静まり返った部屋……。三人は完全に閉じ込められてしまったようだ。
「ねぇ、ユキ、どうしよう!このままだと、収録に間に合わなくなっちゃう!」
 百があたふたソワソワとしていると、千は少し考え込んで……。
「……すぅ……すぅ……。」
「ダーリン!!こんな時に寝ないで~!!モモちゃんとマネ子ちゃんを置いていかないで!」
「千さん……もしかして、作曲でお疲れなんですか!?」
 二人が徐々に状況を把握して、焦っているにも関わらず、千はマイペースだ。
「……慌てても仕方ないし。仕方ないから、部屋を調べるしかないんじゃない?」
 その時だった、はらりと上から、一枚の紙切れが落ちて来た。百が何気にキャッチして、そのメモを
見た途端、某新喜劇のようなリアクションと同時に、顔がみるみる真っ赤になった。
「……どうしたんですか?百さん???」
「や……ヤバ!いや、何でもない!!!」
 百は慌てて、メモを隠し、フルフルと頭を振る。
「モモ……そんだけオーバーリアクションしておいて、何もないなんてことないよね?どうしたの、
 モモ?」

 千の涼やかに整った顔が、百に迫る。
「いや~っ!ダーリン、イケメンすぎて、そんな顔で迫られたら、モモちゃん、マイっちゃう!」
 千は後ろ手に隠した百の手を取り、そこからメモをすっと奪い取った。
「ああああ~、ユキィ~~~!」
 真っ赤になりながら、泣きそうになりながら、百の声が虚しく響いた。

 小鳥遊紡とSEXしないと出られない部屋――。

「へぇ……じゃあ、もうするしかないね。」
「って、ユキ!?」
 千は早速と言わんばかりに、紡を抱き上げて、ベッドに座らせた。
「!?」
 紡も唐突の展開で、頭が混乱している。
「マネ子ちゃん、可愛いもんね。僕が優しく抱いてあげるから、怖がらなくていいよ。」
「ちょ、ちょっと待った!ダーリン、さすがに、マネ子ちゃんの合意を得てからでないと、駄目
 だよっ……!」

 今にも、紡のシャツを脱がさんばかりの千を、百は慌てて引き止めた。
「マ……マネ子ちゃんは……その、それでいいの……?他に方法、探さなくてもいいの?女の子に
 とって、一大事なことだよ???」

 百は真剣な眼差しで、紡の瞳を見つめた。
「……驚いていますが……このまま、何も方法がないなら、試すべきだと思うんです。お二人にも、
 仕事がまだこれからありますから!覚悟は出来ています……!」

 紡も赤くなって、俯いた。
「ただ……優しくして下さいね。」

 静かな部屋に、吐息とぴちゃぴちゃと淫靡な水音が響く。
千が背後に回り、紡の身体を支えながら、白く柔らかな乳房を揉みしだく。
「はぁっ……千さん……気持ちいい……。」
「エッチな子だなぁ……。マネ子ちゃんがこんなにエッチな子だったなんて思わなかったよ。」
 ふくよかな乳房を長くて細い手が包み込み、時折、ぷっくりと膨らんだ
桃色の突起を指で摘まんでは、こねくり回す。
「あぁっ……!」
 前からは、百が腹部から脇腹、乳房の下の性感帯を撫で回し、更なる快感を紡に与えていく。
「百さんもっ……あぁんっ……!」
 百がそっと太腿を撫で上げ、キスをすると、そっと滴り落ちる蜜を指で掬った。
「本当に……マネ子ちゃんって、エッチな子。」
「へぇ、もうそんなに濡れてるんだ?」
 千も乳房を弄っていた手を、そっと紡の秘部に触れた。
「そんなに、僕たちとエッチするのが嬉しかった?」
 千は紡の耳元で甘く囁くと、そっと秘部の肉襞を指でなぞる。
「はああぁんっ……!!」
「いいね、その反応。」
 そして、ずぶりと指を蜜壺に挿れると、吸い付くように千の指を二本飲み込んだ。ずぷずぷと淫乱な
音を立てながら、千はグルグルと蜜壺を掻き回した。そして、とんとんと前のところを刺激したり、
奥まで長い指でそっと刺激を続ける。
「ああああんっ!!千さんっ……!はぁっ……!」
 すがるような瞳で、千と百を見つめる紡に、そして、快楽に溺れる淫靡な肢体に、二人も虜になって
いった。
「じゃあ、モモちゃんももっと気持ちよくしてあげるね!」
 百は蜜壺の少し上にある、ぷっくりと膨らんだ花芽を舌先で突っついた。
千の蜜壺の刺激と相まって、更なる快楽の波が押し寄せる。
「いやああんっ!!百さんもっ……!」
 百の頭を掴んで、必死に紡は快楽に耐えようとする。百は更に紡の花芽を舌で舐め上げ、嬲り続けた。
「やぁ……っ……もう……っ……ダメっ……!!」
 百が一段落したところで、千が改めて申し出た。
「僕もマネ子ちゃんのエッチな蜜壺、味わいたいな。」
「やだ……もう……続きされたら……イっちゃう……!」
 千は百とバトンタッチすると、紡の秘部に顔を近付けた。
「この花弁も、このクリも、こんなにぷっくり膨らんでいるなんて、君、どんだけ僕たちを溺れさせたら
 気が済むんだろうね?」

 そう言うと、がばっと口を開き、陰部を口で塞ぎ、蜜壺に舌を挿れながら、勃ち上がった花芽を
こねくり回した。蜜壺の中で、千の長い舌が暴れ回り、更なる刺激を与える。
「ひゃあああんっ!あっ……ああああんっ!」
 腰をくねらせながら、快楽に溺れる紡を、百は後ろから抱き寄せた。
「そろそろ、挿れてもいい?……さすがに、こんなに可愛い姿を見せられたら、オレも我慢出来ない
 んだけど。」

「――!?」
 チュッと頬にキスをすると、百は優しく紡の乳房を揉んだ。背中に百の硬くなった熱杭が当たる。
「そうだね……。そろそろ、いいかな?こんだけ、気持ちよくなったんだから。」
 千はそっと紡の秘部に自分の熱杭を宛がうと、じわじわと先だけ紡の秘部に押し付けながら、
馴染ませていく。陰部をじわじわと切り開くように、馴染ませるように、ゆっくりと熱杭を埋めて
いった。
「あぁっ……!」
 その様子を、百は見守りながら、優しく紡の頭を撫でる。
「挿った……!……動くよ……。こんなに可愛く啼かれたら……優しくはしてあげられないかもね。」
 千は馴染ませた後、蜜壺を掻き回すようにゆっくりと腰を振った。紡の奥の奥まで感じられるように、
ぐいぐいと腰を馴染ませると、紡の身体の奥から、じんわりと快楽が溢れ出し、更に千の熱杭を
飲み込もうとする。
「ああああんっ、千……さんっ……気持ちいい……!」
 いつもは涼し気な千の端正な顔が、快楽に歪んだ。はらりと長い髪が、さらさらと靡いて、空を
掻き乱す。
「そんな……煽ることばっかりして、マネ子ちゃんはいけない子……!」
 更に腰の動きが早まって、とうとう、千は快楽の白濁を、紡の中に吐き出した。
千はぐったりとながらも、紡の頬にキスを落とした。
「次は、百……だね。」
「うん……。」
 百は今度は、紡を四つん這いにさせた。大事な部分が丸見えになって、紡はより羞恥心を煽られた。
「オレは、後ろからいくね、マネ子ちゃん。」
 百はそっと肉襞を触り、蜜壺にそっと指を挿れた。ぴちゃぴちゃと淫猥な音が響き、蜜が滴り落ちる。
「気持ちよくさせてあげるね。」
「へぇ……じゃあ、僕はマネ子ちゃんのおっぱいを、下から堪能しようかな。」
 紡が腕を付いているところを、下から潜りこんで、たわわに垂れている乳房を揉み始めた。
 百は後ろからじわじわと熱杭を埋め始めた。
「もう、ぬるぬるだね。本当に、エッチすぎるよ、マネ子ちゃん。」
「あああんっ!!百さんっ……!!もうっ……ダメっ……!」
 ずぶずぶと、今度は百の肉棒に犯され始めた紡は、千からの乳房からの刺激も併せて、快楽の渦に
これ以上飲まれないように、必死に堪えようとしたけれども、立て続く刺激に溺れて、ついには意識を
手放してしまった。
「――っ……!」
 次に紡の意識が戻った時、千と百の端正な顔立ちが視界に飛び込んで来た。
心配そうに、紡の顔を覗き込んでいる。まだ……身体のあちこちが気怠い。
マネ子ちゃん、大丈夫……?」
 百が心配そうに声を掛けた。
「はい、お水。ゆっくり休んでね。」
 千がコップ一杯の水を渡してくれた。
「あの……」
「ここは、僕たちの楽屋だよ。」
「あの後、マネ子ちゃんが果てた後、不思議といつもの楽屋に戻っていたんだ。」
 ぼんやりとしていたが、はっと紡は慌てて尋ねた。
「お二人とも、お仕事は……!?」
「もう終わっちゃったよ~ん!」
「そうそう、君が眠っている間に、さらっと終わらせて来たよ。」
 にこやかに二人は微笑むと、紡の頭をポンポンと撫でた。
「大丈夫?まだゆっくりしていていいし、後で事務所まで送っていくから、安心してね!」
「あぁ……それにしても、マネ子ちゃんの肌触り、また堪能したいなぁ……!」
 ぎゅっと名残惜しそうに、紡の肩を抱く。
「もう……ユキってば……!」

 しばらく休んだ後、二人は丁重に小鳥遊事務所まで紡を送った。
紡の帰りが遅いのを他のメンバーも心配していたようだが、そこは上手くRe:valeの二人がお茶を濁して
くれたのだった。

 不思議な不思議な体験――。
未知への時空の扉は、あなたのすぐ傍にもあるのかもしれない。


2022年7月10日開催【おとつむ💗】にて公開したものです。
3作品上げた中で、1番勢いだけで書いた作品ですが、なぜか1番反響を頂いた作品です。
エロいシーンは、ある程度テンプレートが決まっているものだと思うんですが、リバレ先輩🍑🍐
夫婦漫才のおかげで、ライトになっているんじゃないかと思います。この2人の掛け合いは、書いていて
楽しいのよね。
(2022年7月10日完成、2023年10月27日サイト掲載)