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桜の花が咲く、うららかな春の日――。 ちょうど、その日は、春をテーマにガーデンロケだった。桜と言えば、日本の象徴として、和風な テーマでの撮影がどうしても多くなるが、今回は、クラシカルな洋館の庭園での撮影となった。 近代建築が醸し出す、今の建築物にはない温かみと重厚さ、そして華やかさは、今回のテーマにも とてもよく合い、撮影場所の庭園には彩りよく揃えられたテーブルウェアやカトラリーが並ぶ。 テーブルには、早咲きの薔薇と桜をモチーフに、花が彩られており、見た目も美しい、まさに天上の お茶会といった雰囲気である。 アフタヌーンティーに使われる3段のティースタンドには、それぞれ旬の食材を使ったサンドイッチや デザートが色を添える。 今回、雑誌のモデルとして、IDOLiSH7とTRIGGERの二つのアイドルグループが呼ばれていた。 Re:valeとZOOLは、また別の日に同じテーマで、撮影をする予定である。 「はい、一旦休憩にしまーす!次の撮影開始まで、2時間ほど掛かります。」 スタッフの声を皮切りに、みんな思い思いの場所に散って行き、予定の時刻まで、思い思いに過ごす。 紡も雑務が落ち着いて、ようやく、休憩に入ろうとした矢先だった。 「小鳥遊さん――。」 不意に背後から声を掛けられる。振り返ると、TRIGGERのセンターであり、紡の恋人の九条天が立って いる。今日のロケに合わせた、華やかな衣装は、彼にとてもよく似合っていた。贔屓目を差っ引いたと しても。 「九条さん!」 「これから休憩でしょう?ちょっと、付き合ってくれる?」 「はい……?」 紡は不思議そうに首を傾げたが、天がこっち、と言って歩き始めたので、とりあえず、彼に着いていく ことにした。彼は、クラシカルな建物の前で振り返ると、こっちと言って手招きして、中に入るように 促した。エレベーターはなく、細い階段を上へと上っていくと、三階の部屋の扉の前で立ち止まり、重い 豪華な木の扉を開けた。 「さぁ、どうぞ、紡さん。」 天は中に入るように促した。その部屋を見て、紡は驚いた。 テーブルには、先程まみえたような、アフタヌーンティーセットと共に、更に豪華な薔薇や芍薬、桜と いった華やかな花のアーチがテーブルに作られており、テーブルの上にも、花弁やそれらの花々が あしらわれており、ただでさえ、華やかなアフタヌーンティーが、更に春らしい色合いで飾られていた。 「すごい……!どうされたんですか!?」 「スタッフさんにお願いして、用意してもらったんだ。今回の飾り付けをしている有名な花屋さんでね。 フラワーアレンジメントの教室とかも開いているんだよ。」 「うわ~、本当に綺麗ですね!」 うっとりと見とれて、立ち尽くす彼女の肩を抱いて、そっと、ソファーに腰を掛ける。 「ボクが甘党ってこと、スタッフさんには分かっているから、ボクが休憩中に一人で食べる、ってことに して、用意してもらったんだ。」 「ふふっ……。」 紡は思わず噴き出した。確かに、天は甘いものには目がないけれど、さすがにその言い訳は苦しい のではないのか……と。 「こんな綺麗で最高な時間、キミと過ごさないわけにはいかないでしょ?」 天はチュッと紡の頬にキスをすると、ぎゅっと抱き締めた。 最高の場所、最高の時間をキミとどうしても過ごしたかったんだ。」 天は、スタンドに乗っていたピンク色のマカロンを手に取ると、そっと紡の口元に運んだ。 「はい、あ~んして。」 紡は少し照れながらも、マカロンを少し齧った。 「今だけはキミを最高に甘やかす時間。」 そして、その残りは天が頬張った。 「素敵な贈り物、ありがとうございます、天さん。」 「今は、天くん、だよ。紡さん。」 天はそっと紡を後ろから抱き寄せると、耳元で甘く囁いた。紡が着ているスーツのジャケットの ボタンを外すと、その下の白いシャツの上から、紡の柔らかな胸を揉み始める。 「天くん……っ!」 ビクッとして、身体を強張らせると、更にタイトスカートの上から、太腿を撫で始めた。 「あぁっ……!」 「これだけで感じてしまうなんて、可愛いよね、キミって。」 ジャケットを完全に脱がし、白いシャツの紡は、ふくよかな胸と華奢な腰のくびれが美しく、 清楚なはずなのに、そこはかとない色気を漂わせるのだから不思議なものである。 「本当は、お茶会して過ごすだけにしようと思っていたけれど、そういうわけにはいかなくなったね。」 「天くん……!」 天はソファーに紡を横たえると、白シャツのボタンに手を掛け始めた。 窓から差し込む日の光が、レースのカーテン越しに優しく部屋を照らし出し、そのレースの影が、紡の 白い肌にも模様を落とす。 ボタンを一つ一つ外し、白いシャツの下から現れたレースの施されたブラをそっと外し、紡の白い 乳房が露になった。煌めく瞳と、上気した頬、苺のように熟した艶めいた唇は、天の本能を掻き立てた。 唇を啄むように、何度もキスを落とすと、白いうなじにもキスの雨を降らし、舐め上げ、鎖骨から 乳房へと連なるように口付けた。 「天くん……っ!好き……っ……!」 天はふっと微笑むと、乳房を揉みながら、片方の手で、脇腹や腹部へと愛撫を始めた。 「ん……う……ん……っ……!」 自然に腰が揺れ始め、太腿をもじもじと摺り寄せる。天はそっと太腿の間に手を差し込むと、 やんわりと太腿を撫で始めた。秘部への愛撫を敢えて避けて、焦らすかのように愛撫をし続ける。 「あぁ……っ!……いい……っ!」 太腿の内側がしっとりと濡れ始めたのを確かめると、スカートを脱がせて、あとはショーツ一枚を 纏うだけとなった。ショーツの上からでも、ぐっしょりと濡れているのが分かるほどに、紡の蜜壺は 溢れていた。 「そんなに気持ちよかったの?ボクが触れるだけで、そんなに気持ちいいんだ?」 ショーツの隙間から、すっと蜜壺に指を入れ、ゆっくりと抜き差しを始める。 「あぁ……っ……天くん……っ!気持ちいいのっ……!」 はぁはぁと、熱い吐息と喘ぎ声に、天はたまらなくなり、ショーツをついに剥ぎ取った。赤く疼いて いる秘花から溢れ出る蜜が、だらしなく滴り落ちる。 「こんなに濡らして、いけない子。」 ぺろりと天は、紡の秘部を舐めると、そのままチロチロと、紡の蜜壺を舌を入れて舐め回した。 柔らかい舌の感覚で、最も感じやすい部分を舐め回され、紡の身体は、更なる歓喜の声を上げる。 「あぁっ……気持ちいい……っ、気持ちいいよぉ……っ!!」 「じゃあ、ボクのをあげるね。」 天も我慢できなくなって、衣装のベルトを緩めると、昂った肉棒を、紡の秘花に押し当てた。 「あぁっ!!」 熱杭はずぷりと紡の肉襞に飲み込まれ、奥へ奥へと突き進んだ。 「これが……ほしかったんでしょう……?」 天は耳元で囁くと、紡の額にキスを落とした。ぼんやりと天を見つめる紡に、再度確かめるように、 奥までぐりぐりと熱杭を押し当てた。 「あああああんっ!……いいっ、気持ちいいの……っ!」 じーんと感じる奥から滲み出て、押し寄せる快楽に、紡の秘花はますますきつく天を締め付ける。 「ちょ……っと!紡ちゃんっ……締まりすぎっ……!」 紡の手をぎゅっと手を握り、指を絡ませ、天も勢いよく腰を振り続けた。そして、紡の中に、欲望の 白濁を吐き出したのだった。
「……紡さんがあまりにも可愛いから、お茶会どころじゃなくなったけれど……。」 ******* その後、撮影もスムーズに進み、彼らのお茶会をテーマにした雑誌は、飛ぶように売れて完売続出となり、雑誌では異例の重版決定となったことは、言うまでもない。特に、天のグラビア写真は話題と なり、愛らしさはもちろん、その穏やかさと柔らかい表情から、女性のファンが更に急増したのだった。 |
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春🌸💐🌼🌷辺りから、ずっと書きたかったお話。【おとつむ💗】にて公開したものです。 もう少し、じっくりねっとりエロシーンは書けばよかったかなぁ🤔❓ 書きたかったモチーフなので、今回書けてよかったです。 (2022年7月10日完成、2023年10月27日サイト公開) |